近年の安全保障分野においては、陸海空といった従来領域に「情報」が加わり、サイバー空間における戦いが戦局を左右するような時代になりつつあります。私たちNTTデータは、海上自衛隊の情報処理システムを四半世紀にわたって提供し続けてきました。国の意思決定に不可欠な情報を、世界最高水準のセキュリティを担保しながら素早く一元化し、いかにデータドリブン型のシステムを構築するか。これが当社防衛部門のミッションです。

  • topic 01.

    情報の一元化で、日本を動かす「脳」となる

  • topic 02.

    政府関連機関の情報を
    橋渡しするハブとなる

  • topic 03.

    世界最高水準のセキュリティで情報を守る

  • Rewarding

    有事だけでなく、
    平時の「何もない」をつくる仕事

topic 01.

情報の一元化で、日本を動かす「脳」となる

データドリブン型の
C4Iシステムで
意思決定を支援

昨今、多くの軍隊では、作戦の計画立案や指揮官の意思決定などを支援する「C4Iシステム」が採用されており、その機能の高度化が安全保障上のポイントになっています。NTTデータが海上自衛隊のC4Iシステムを手がけるようになったのは1999年。以来、四半世紀にわたり、各時代に必要となる要件の整理と整備を担い、サイバー空間上での優位性の確保に貢献してきました。

データドリブン型の<br/>C4Iシステムで<br/>意思決定を支援

直近のシステムでは、多様なIoTデバイスと高度なシステム群との連携により、あらゆるデータの一元化が可能になり、共通作戦状況図(COP)上などでデータを可視化することで、海自、陸自、空自の統合ミッションを支援したい考えです。さらに、AIなどのテクノロジー活用により、どこまで人の判断を介さずに情報伝達を迅速化できるかを追求しています。データを収集・分析し、適切な情報を提供することで、とり得る手段のヒントをできる限り素早く提示する。まさにデータドリブン型指揮統制システムの提供を目指し、進化を加速させているところです。

topic 02.

政府関連機関の情報を
橋渡しするハブとなる

日本のMDA構想に見るNTTデータの提供価値

意思決定のスピードを上げるには、その判断材料として適切な情報を迅速に提供するのはもちろん、関係機関同士の円滑なコミュニケーションも欠かすことはできません。ただ、前述のとおりサイバー空間における情報戦が苛烈さを増している中、海上で情報を交換し合うことは、リスクを伴う高難度のタスクとなります。このような情報交換をより安全かつスムーズに行う環境を構築して提供することも、私たちNTTデータの使命。今後、より多様な関係機関で連携する必要性が高まるため、我々が情報を橋渡しするハブとなり、日本のMDA構想の実現により大きな役割を果たしていきたい考えです。

日本のMDA構想に見るNTTデータの提供価値

topic 03.

世界最高水準のセキュリティで情報を守る

各国の上位層同士の情報交換をサポート

「では、どのような方法で安全なコミュニケーションを確立しているのか」といった点について、残念ながらここでその具体的な仕組みをお伝えすることはできません。NTTデータが扱っているのは、それだけ秘匿性の高い情報であるということをご理解ください。

各国の上位層同士の情報交換をサポート

事実としてお伝えできるのは、世界最高レベルのセキュリティ水準をクリアしており、実際に各国の上位層同士の国境を超えたやり取りにも、NTTデータが提供したコミュニケーション基盤が使われているといった点。かつてないほどのスピードで外部環境が変化する今の時代に、世界最高のセキュリティレベルを維持することは簡単ではありません。しかも各国の軍上層部による国境を越える情報交換は「万が一」さえあってはいけない領域。そのような重積を伴う大きな役割を日本の民間企業が担えているのは、お客様との四半世紀に及ぶ信頼関係があってこそと言えるでしょう。

Rewarding

有事だけでなく、
平時の「何もない」をつくる仕事

安全保障というと、例えば弾道ミサイルが発射された時、諸外国でテロが起きた時、あるいは地震や台風などの大規模災害に見舞われた時などに意識する人が多いと思います。ただ、当然ながら関係機関は、有事以外にも24時間365日動いています。言ってみれば、国民の「何もない=平和な生活」をつくるため、日々研鑽を重ねているわけです。そのような活動と志を、システム開発を通して後方から支えるのが、NTTデータ防衛担当の役割。これだけ大規模な仕事であるにも関わらず、業務の歯車になるのではなく、担当者一人一人の個性やスキルが生きています。また、開発担当者は実際に複数の関係機関を訪れ、立場によって異なる要望を整理して着地点を見出すなど、よりアクティブにプロジェクトに関わっています。自分のキャリアやスキルなど持てるものを駆使して日本国民の「何もない平和な生活」を防衛する。NTTデータなら、そんな未来は決して夢物語ではありません。